66 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:46:22 ID:S8c

第2話
男「狭苦しいところだけど上がってくれ」八尺様「ぽぽっ」少女霊「早゛く゛出゛っててぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」


67 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:46:22 ID:S8c

67 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:48:06 ID:S8c

 放課後の高校の教室
後輩「ふむ。つまり引っ越してから部屋で変なことが起こる。そういうことなんですね。先輩」

男「そうなんだよ、照明が消えたり、点いたり、知らない女の子が部屋に居たり、寝ぼけて念動力者になる夢を見たりといろいろなんだ」

後輩「女の子が部屋に居る? その辺りをじっくりとお聞かせ願いたいなぁ、どんな顔のどんなおっぱいで、どんなお尻をしていたのか是非とも詳細を聞かせてくれませんか?」

男「そうだな、一人は金髪の西洋人形みたいなロリっ子で、もう一人は女子高生だったなおっぱいこういうちっぱいで、お尻をこんな形の――って。なんでこんな話しになっているんだよ。お前はレズか」

後輩「ボクはレズではないぞ。ただ男よりも女の子が好きなだけさ。たまに自分の身体にさえ興奮してしまうほどにね」

男「病院へ行きなさい」


68 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:50:03 ID:S8c

 キーンコーンカーンコーンっ。
後輩「おや、もう部活が始まる時間だ。ボクはちょっとこれから健康的なエロい陸上ユニフォームに身を包み走ってきます。ボクのちっぱいボディを見たかった是非校庭へ足を運んでみてください。
なんだか先輩だったら見せてもいい気がするんです。ではアディオスっ」
 そう言って後輩はショートヘアの髪をなびかせ元気よく我がクラスの教室かせ飛び出して行った。

男「なんだかんだいつの間にやら話す仲になったが、変な後輩だな」
 その後、教室を後にした僕は少し歩きたい気分だった為、校庭を一周してから下校することにした。


69 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:50:47 ID:S8c

 帰り道。
「…………やっぱりなにかがおかしい。そんな気がする」テクテクテクテクっ
コロコロコロっ
男「なんだこの白い帽子が転がってきたぞ?」

中学校近くの道
八尺様「ぽぉぽぽぉ……」ぐぐぐぐぐっぅぅ

男「? パントマイム?」
  下校途中。とある中学校の近くの道に
男(見えない壁と奮闘している、白いワンピースを着た大きな女性が居た)

男「大道芸の方かな?」

八尺様「ぽぉっ、ふぬぬぬぬっ。あと少しでショタっ子いっぱいの校庭が見えるのに……ぽぽぼっ」ぐぐぐぐぅぅぅ

男「凄いパントマイムだ。まるで本当に見えない壁に行く手を遮られているような――」


70 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:52:55 ID:S8c

八尺様「はあはあ、はあはあ、はあはあ。やっぱり駄目です。そこにあるお地蔵さんの所為でこれ以上先に進めません。はぁぁ、第二次成長期ショタっ子達の部活風景を見たいのに。おへそチラ、とか、短パンの裾からのパンチラ、とか、飛び交う汗、とか、見たいのに……はぁ」しゅんっ

男「あの……」

八尺様「ぽぉいっ!?」

男「これ、あなたのですか? そこ落ちてたんですけど」すっ 白い帽子

八尺様「ぽぽっ、頑張りすぎて落としたことに気づきませんでした。ありがとうござい――――ポォォォオオポポポポポポポポォォッッん!?」

男「?」


71 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:54:29 ID:S8c

八尺様「ワ、ワタシのこと見えてる!?――(ハッ そうかさっきまで結界を筋力で無理やり抉じ開けようとしていたときに、妖力が漏れてたのかな? だからワタシが見えるように――ってあれ?)じとーっ

男「…………?」

八尺様「あ、アナタはワタシの事を見て怖くないんですか? こ、こんな大きいんですよ」スラ―――――――っ。(2m40cm)ドォン!

男「いや背が高いだけで怖がったりはしませんよ。むしろ僕に身長を分けて欲しいくらいですよ」

八尺様「なんて純粋な子なの」ズキューンっ!


男「はいどうぞ」スっ 帽子

八尺様「ぽーぽー」////ポッ


72 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:56:02 ID:S8c

男「それじゃあ、頑張ってくださいね~」テクテクテクテクっ

八尺様「ぽー、童顔で可愛い子だったなぁ」ニヘラぁっ
「ん?」ちゃりんっ
八尺様「なんで帽子の中に小銭が? あっ、一応ワタシ土地神の亜種だし、つまりコレってお賽銭!? わっ、お賽銭なんてもらうの初めてです! あっ、でも、お願いを聞きそびれちゃったぁ」しゅんっ

八尺様「…………あの子の家はこの結界の向こうですか。邪魔ですねこれ、本当に邪魔です」ゴォォォォォォォ
八尺様「『愛』とは『壁』を乗り換えること。しかし時には乗り越えられない壁もあるかもしれません。ならばブチ破ればいいのです」

結界『ドォン!』パリッ

お地蔵さん「!?」ビクビクっ

八尺様「ぽぽほ、ふっ、全妖力を拳に集中させ殴って、ようやく結界の薄皮が一枚剥がれただけですか、とても強固な結界ですね。ワタシの拳の皮も一枚剥けたので、お合いこといったところでしょうか、ポッポッポ」

八尺様「結界が壊れるのが先か、ワタシの妖力が尽きるのが先か勝負と行きましょう!! ポポポォォォォォォォォィィィィ!!」

結界『ドォカン! ドガァン! ズガァン! ガァツン!』


73 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:58:27 ID:S8c

深夜のアパート
洗面台の鏡の前。
少女霊「むむむっ。白い顔、丸い眼鏡、長い黒髪、着崩しのない制服。生前の記憶がほとんどない私だけど、 こう改めて自分のことを推理してみると、どうやら私はマジメ優等生だったみたいだな」

居間
少女霊「あんたはどう思う?」

男「」
漫画ペラペラペラペラ

少女霊「って聞えてるわけないか。たく、こいつそんなに常識無いようには見えないのに、なんで幽霊に気づかないかなぁ? メリーちゃんが泣き帰った後も私なりに努力したのに一向に怖がるどころか、気づく事さえなかったし、やはりバカか」

男「」ペラペラ
 漫画を読む男 

少女霊「ちょっ、ページ捲るの早い! もっとゆっくり! ってそこは早く捲れお経が視界に入って気分が悪い! ちょっwww ぬーべーがまる子ちゃんにwww」

男「…………」ペラペラペラ
少女霊「…………」
 

インターホン『ピンポーンっ』
http://u111u.info/jT66

74 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 20:59:54 ID:S8c

男「ん? こんな時間に誰だろう珍しいな」

少女霊「ちっ、いいところで。誰だいったい、こんな深夜に非常識な奴だな」

男「ハイハイ今開けますよ」ガチャっ
 「? 白い壁?」

八尺様「ぽぽ。あ、あの、上です上。えっと、こんばんはです」

男「あっ、あなたは今日の帰り道であったお姉さん」

八尺様「は、はい。覚えててくれたんですね。えっと、お、お願いを叶えに来ました!」


76 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:02:49 ID:S8c

少女霊「誰が来たんだろう?」チラッ

八尺様「ぽっぽ」

少女霊「!? ちょっええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! 何あれデカっ、アンドレ・ザ・ジャイアントよりでかいんじゃないの!? って妖力すっご!、なんで見えちゃう闇の住人出迎えてようとしてんのよ!?」

男「はぁ、立ち話でもなんですから、どうぞ中へ」

八尺様「はい、ぽぽぽっ」

男「あっ、ちょっと靴のまま上がらないでください」

尺八様「あっごめんなさい。ワタシ、あの……こんな風に誰かの家に上がることなんてなかったから」

男「もしかして今まで海外暮らしだったとかですか? 背大きいですもんね。分かった! 肌も白いし、両親のどっちかが外国の人なんでじゃないですか?」

少女霊(ち、違うでしょ! あの白さ血の通ってない白さでしょ!)

八尺様「ま、まぁ、そんなところです、ぽっぽ」

少女霊「嘘吐くなや!! ってこっちくる、ど、どうしよ、なんか怖いよあの人――じゃない化物」あたふたあたふた
「とりあえず押し入れの中に隠れよう」ガタっ


77 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:04:54 ID:S8c

テーブルを挟んで向かい合って座り、
男「それにしてもこんな時間にどうしたんですか?」

八尺様「えっと、あなたのお願いを叶えに来ました」

男「お願い?」

八尺様「はい、ぽぽっ。お金も前払いでいただきましたし。でもワタシこういう(神様の)仕事をするのは初めてで上手く出来るか分かれませんけど、あの、頑張ってあなたのご要望を叶えるようにするので努力しますので、よろしくお願いします、ぽぽぽ」

少女霊(えっ、えっえっ?? 初めて? お金? ご要望? いったいなんの話しをしているんだこの二人は?? )

男「そんな気を遣わないで下さい。でもせっかく家まで来てくれたんですからじゃぁ今からお願いしていいですか?(どんな大道芸を見せてくれるんだろう)」ワクワクっ

男「楽しみだなぁ、まずは何してくれるんでしょうか?」




78 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:08:04 ID:S8c

少女霊(ナニをしてくれるんでしょうか? えっナニってあれのことだよね? あのあれ……この男こんなデカ女と今からヤルつもりなの!? 
ちょっどんだけストライクコース広いのよ!? 牽制球打ち返すくらいの暴挙よ!?…………も、もしかして、これが、あ、あの、で、デリバリー、
ヘルなんとかってやつ?  おいおいおいくらなんでもバカすぎるだろ男!? お前意味分かってないんじゃないのか? このままだとお前がデリバリーされるぞ!
 ヘル(地獄)にデリバリーだぞ! 食べられちゃうぞ色んな意味で!! いいのかそれで!?)

八尺様「えっあの何かこうして欲しいとか、具体的なお願いはないのですか? ぽぽ」

男「余りそういうのには(大道芸には)詳しくないのでお任せでお願いします」

八尺様「そうですね。ワタシが出来ることといえば――ちょっと失礼しますね」ガラっ


79 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:09:06 ID:S8c

八尺様「窓を開けてと」キョロキヨロキヨロっ

八尺様「ぽぽぽぽっ。みーつけました」ニヤァ
「ぽぽ。伸びろワタシの腕」グーーーーーーンっ

街を徘徊中の妖怪
垢舐め「げぇへへへへっ、今日はどの子の垢をペロペロちゃおうかな。おっなんだあれ? 流れ星? いや腕?」
垢舐め「ん? 頭に」ガッチリっ
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁあああああああああああああああああ」

八尺様「とまぁ、こんな感じ捕まえてですね。ぽほ」////

垢舐め「あのスミマセンスミマセンほんまスミマセン頭メキメキしてるんですけど、垢ん垢ん垢ん垢ん!! ワシの頭が熟れた柿のように弾ける! 弾ける!?」

男「おーこれは凄い(手品で腕が伸びたと思いきや、今度は人間の頭を鷲掴みにしているかのようなパントマイムだ)←低級妖怪なので見えてない


80 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:09:52 ID:S8c

八尺様「こ、こうやって殴ります」//// ドガ!ドォガ! ドォガン!! ドゴオガ!!

垢舐め「ぶぇ! ぎゃぁ! ヴァ! ヒデブァ!!」

八尺様「ワタシの愛する人が住む街でアナタのような厭らし汚らしい低級妖怪は居てはいけないんです。だからお願いします、すぐに立ち去ってください。さもないと消しますよ?」ニコリ

垢舐め「…………ふぁ、ふぁい……い、今すぐにでも去ります。去らせてくださいお願いします」

八尺様「わかりました。あなたの願いも叶えましょう」にこりっ

垢舐め「えっ?」

八尺様「思いっきり、振りかぶって――投げます!!」ビュン
 
垢舐め「ぎゃぁぁあああああああぁああああああああ!!」
 妖怪垢舐めは満天の星空の中に消えていった。

八尺様「こんな風に悪い人達からあなたを護ることが一番得意です」くるっ


81 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:11:52 ID:S8c

妖怪垢舐めの悲鳴が聞えてから、一部始終を押入れの襖の隙間から見ていた少女霊。
少女霊(なに、変な妄想してたのよ私は、)ガクブルっガタガタガタっ
   (こないだメリーちゃんが落としていったスマホで調べたらあいつ八尺様とかいう都市伝説の化物じゃないのよ。
あんなのに敵認定されたら一発KOされる。消されて終る。ここは土下座でもしながら華麗に登場して敵意がないことを証明したほうがいいかも、ぁぁあでも私のピライドがぁぁぁ!!)ビクビクビクっ

男「素晴らしい(パントマイム)ですね」ぱちぱちぱちっ

八尺様「ぽっ本当ですか」////
   「あ、あなたにそんなことを言って貰えてワタシは本当に嬉しいです。それはそうと男さん?」

男「はいなんですか?」

八尺様「この部屋に女の子ってよく来ます?」
http://u111u.info/jT66

82 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:13:09 ID:S8c

男「僕は友達自体少なくてね、この部屋に女の子を入れたことなんてないんです。あっ、でも一度だけ金髪のロリっ子と女子高生に不法侵入されたことがありましたね」

八尺様「不法侵入ですか……許せませんね、男さんの迷惑をかけるなんて。他には変なことされてませんか?」

男「そうですね、それと関係あるかどうか分かりませんが照明が点いたり、消えたり、本棚の本が急に倒れたりとなんだか最近変なことが起こるんですよ」

八尺様「へぇ~そうなんですか。それはお困りでしょうに」キョロキョロキョロっ

蛍光灯『パッ』

男「あれ、また蛍光灯が消えた」


83 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:14:34 ID:S8c

八尺様「男さん、どうやら今回はただの蛍光灯が切れただけみたいですよ」

男「そうなんですか。もう買い置きがないからちょっと買いに行って来ますね、すみませんが留守番お願いしてもいいですか?」

八尺様「ぽぽっ。もちろんです」ニコニコっ

男「じゃあ行って来まーす」ガタンっ

八尺様「さてと、この部屋――女の匂いがしますね」くんくんっ

少女霊(んゥぅーーーー(泣) み、見つかる……呼吸を殺せ、気配を殺せ私、って死んでる私!)ぶるぶるぶふるっ


85 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:16:07 ID:S8c

八尺様「今は片想いでも、この恋を成就させる為に邪魔物は排除しなければ」

少女霊(邪な魔物はあんたよ! あんた!! 私はあんたの霊圧のせいで肩重いわ!! なんていうドロドロな恋愛感情なのよ!)

八尺様「三秒待ちます。三秒以内出てきてください。さもなくばあなたを見つけ次第消してあげましょう」

少女霊(ど、どうする)ドクンっドクンっ

八尺様「さーん、にーい、いーち――」

少女霊「…………」すうっ

八尺様「これまた随分貧相で地味めな子が出てきましたね」


86 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:17:14 ID:S8c

少女霊「別にあいつのことなんてどうなろうと、知ったこっちゃないから。煮るなり焼くなり好きにしたらいいじゃな――」

八尺様「男さんの悪口を言うことはワタシが許しませんようぅぅ!」胸倉掴んでぶんぶんぶんっ

少女霊「ちょっきゃぁぁぁぁああああああ!!」ぐわんぐわんっ

八尺様「これからアナタに質問します。簡潔に正直に答えてください」
    「あなたと男さんの関係は?」

少女霊「関係なんてなにもないわよ! 私の部屋にあいつが居候してるだけよ!!」


87 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:18:35 ID:S8c

八尺様「肉体的関係を持ったことはあるんですか!?」

少女霊「あんたの目は節穴!? 私の肉体あるように見える!?」

八尺様「し、しかし、頑張ればできないことはないでしょう!?」

少女霊「じゃあ膜あるか確認する!?」パンツ ちょっとずりっ下げ

八尺様「是非お願いします! そのほうが安心できますので。ぽぽほっ」パンツ ガシっ

少女霊「軽い気持ちで言ったのに!! そこまで言うなら本当のようですねって言うところでしょそこはぁぁぁ!!(泣) ちょっ、マジで脱がさないで!」ズルズスルズルっ


88 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:19:42 ID:S8c

玄関『ガタンっ』
男「WaWaWa忘れ物~♪ サイフ忘れたってあれ照明付いてる?」


八尺様「ぽぁっ」
少女霊「あっ」
 
男(乱れた服の女子高生。その上から馬乗りになっている八尺さん……)
男「すみません。部屋間違えました。ごゆっくり~」そっ閉じ

八尺様「ちょ違います、違います! 男さーん!!」バタバタバタバタっ

少女霊「あの、ちょっと、誤解を解きたい気持ちは分かる、すんごく分かる。今世界で一番のあんたの理解者は私だよ! だからちょっと、痛い痛い痛い痛い痛い!! 頭掴むなってぇぇぇ!」


89 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:20:44 ID:S8c

八尺様「持ち直してる暇なんてないです、一刻も早く誤解を解かなければ」
 玄関に向かって走る八尺様。ドタドタドタっ

少女霊「スピード速すぎ、ちょっストップストップ!!言ってなかったけ!? 私ここの地縛霊なんだって! だからぶつかっ  グォァあ!!」
玄関でドォズズズズン!!

八尺様「あなた何してるのよ、見えない壁にぶつかるとかバカですか!!」尻餅ドスンっ

少女霊「だ、だから地縛霊だからこの部屋から出られないのよ痛てててっ。だから私にかまわず先に行け」
http://u111u.info/jT66

91 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:22:23 ID:S8c

八尺様「そうは行きません。あなたにもしっかり男さんの前でワタシが潔白であることを証明して貰います! こういうものは愛の力でどうにでもなるのですっ」ガシっ

少女霊「おい! 尺八ぃぃ!!」

八尺様「八尺です。ぽぽぽ、なんですか?」

少女霊「私を脇に抱えてどうするつもりだか簡潔に説明しろ」

八尺様「えっ? あ、あの、丸太とかでこうやって扉をぶち破るシーンとか知りませんか? ぽぽ」

少女霊「知ってるけど…………」汗 だらだら

八尺様「なら説明は要りませんね」


92 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:24:04 ID:S8c

少女霊「おい巻尺」

八尺様「八尺です。さあ頭に霊力を集中してください。ワタシがその上からさらに妖力でコーティングして一気に突き抜けますよ」

少女霊「わ、分かった! んな訳あるかぁぁあああ!! イヤだー離せー死んじゃう、死んでしまう!! このメンヘラショタコン離せぇぇぇええええ!!」

八尺様「…………実際のところあわよくばこれであなたが消滅してもいいかなぁ~って思ってます」

少女霊「本音ぶちまけやがったこのアマっ!!」

八尺様「さあ行きますよぉ。1、2の3!」

少女霊「いやゃあぁぁぁぁああああああああああぁぁあああ!! いつか呪い殺してやるうぅぅぅぅううう!!」

男「ごめん、さっきのは何かの間違いだよねぇ。あははははっ」ひょこっ
 「え?」

八尺様「えっ? 止められない ぎゃああぁぁああああああああ男さぁぁぁぁん避けてぇぇぇぇええええ!!」バァァァリィィン!! ドォスン

少女霊「な、なんでこのタイミングで出てくるのよぉおおぉおおおおおお!!」

男「ヒフゴグアギャャャ!?」ドォ゛ズズズズスズズズッッッッン!!


93 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:26:25 ID:S8c

少女霊「痛ってててててっ、い、生きてるって素晴らしい…… 死んでるけど。って部屋の外に出られてる!? って。おーい男! あんたも生きてる!?」胸倉掴んでブンブンブン! 

男「う、う~ん×○△※●△□~」ぐわんぐわんっ

少女霊「うぉっつ、触れてる!?」ぱっ ドサっ

男「ぐぅ、げぇ」ドスンっ

八尺様「男さーん、どこですか。八尺はここですよー!!? 男さーんどぉこー!?」もぞもぞ

少女霊「死にかけたぞこのぉショタコンアマ――ん?(ワタシの目の前に白い布切れがもぞもぞと動いていた)」

八尺様「なんですかこれ? 前が見えないのですけど」

少女霊「…………」白い布 すっ


94 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:27:41 ID:S8c

八尺様「ぷはっ !? きょ、巨人!? 目算4メートル級!?」

少女霊「誰が巨人よ!? あんたがちっちゃくなってんのよ!!」

八尺ちゃん「いったいこれはどういう――」
     
少女霊『ボキボキボキ』
   「きっと神様からのプレゼントだよ」ニコリ
    「よくも酷い目に遭わせてくれたわね」にっこり

八尺ちゃん「ぽぽ、ちょっと待っタイムタイムです」

少女霊「問答無用!!」

八尺ちゃん「きゃぁあああああぁぁああああ!!」


95 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:30:10 ID:S8c

数時間後~
男「すう~すう」……zzzzZ

少女霊「呪詛返し?」

八尺ちゃん「ぽぽっ。厳密には違うでしょうけど、たぶんそんな感じでしょうね。男さんに掛けられていた呪いが、少女霊さん妖力コーティングモードでぶつかった結果ワタシのところに跳ね返ってきた」

八尺ちゃん「こんなちんちくりんな姿になるまで妖力が封じられるということは、男さんに掛けられていた呪いも同様な効果、おそらく霊力を封じる類のモノだったと推測できます。他にも変な感覚を覚えますので
もしかしたら他の効果もあったのかも知れません、何か見に覚えはありませんか? ぽぽ」

少女霊「もしかして――」


96 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:31:09 ID:S8c

男「霊力を封じられることと、どうやら怪異現象を怪異現象と認識できなくなる呪いを掛けられてたみたいだよ」

八尺ちゃん「ぽぽぽっ男さん気がついたんですね!! すみません少女霊さんの頭突きのせいで怪我を負ってしまったんですけど大丈夫ですか? 」

少女霊「おいこらっ」ビュっ

八尺ちゃん「痛いです」ガツンっ

男「お腹痛いけどね、まあ大丈夫だよ」

八尺ちゃん「それにしてもいったい誰がそんなことを」

男「それはまぁとりあえずおいといてと――少女霊ちゃんどうやらきみに言っておかねばならないことがある」


97 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:32:34 ID:S8c

少女霊「ま、まったくですよ」スタっ
立ち上がった少女霊は寝ている男見下しながら、
少女霊「てっきり私は頭の悪いアンポンタンかと思って絶対呪い殺してやろうと思ってましたが、呪われてたんなら仕方ありませんね今回だけは許してやる」

男「それはそうと少女霊ちゃん。そろそろパンツ姿も見てみたいな」

少女霊「えっ?」
 部屋の隅に水色の布着れが落ちている。

少女霊「きゃあああぁぁぁあああ!!」びゅびゅっ スカスカっ

男「危ない危ないぁ、怪我人相手に拳を振るわないでくれよ」
http://u111u.info/jT66

98 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:33:50 ID:S8c

少女霊「避けるなコラぁ! やっと殴れるようになったんだ。今までの分も殴らせろやぁぁあああ!!」

男「そんな女の子がはしたなく、スカートをなびかせていいのかな?」

八尺ちゃん「ぽぽぽっ。どうやら私が妖力コーティングしたせいで物理的干渉が今までよりも長い時間できるようになったみたいですね――あっ」たらっ
「さっき殴られたせいで鼻血がまた出てきてしまいました。あっ、ちょうどいいハンカチが」チーンっ

少女霊「このイソギンチャク! 鼻血付けるなそれ私のパンツぅぅぅ!!」

八尺ちゃん「八尺です。ぽぽっ。あっどおりで臭いと思いました」

少女霊「こんなの穿けないじゃない!!」

男「大丈夫だよ。僕はあの日だと思うようにするから、僕の目は気にせず穿いていいよ」

少女霊「あんた本当はバカなの!? それとも狙ってやってんの!?」

男「?」


99 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:34:53 ID:S8c

今回の一件で晴れて私は地縛霊から浮遊霊へとクラスチェンジを果たし殴れるようになった私と、呪いが解け私のことを常時認識できるようになった男とで改めて共同生活がスタートしました。
そこへさらに幼女となった八尺が住み憑くことになり、どうやってこいつらから家賃を搾取するか現在我策中です。いつか絶対にこいつらを追い出してやろう改めて決心したところで、
今日の物語はこれにて終わりにします。
さよならドロンっ


101 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:47:03 ID:1KM

いやいや、面白かった
また気が向いたら書いてくれ


103 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:55:52 ID:odF

まさか続編くるとは思わなかったぜ乙
垢ん垢んとか良いセンスだw


104 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:58:59 ID:S8c

>>103
前に1話読んでくれた人か、レスサンキュ
一応今後の展開も考えて、冒頭に後輩とか出したけど次いつ書くかは未定だけど
書いたら、読んでくれると嬉しいです。


105 :名無しさん@おーぷん :2015/04/19(日) 21:58:59 ID:S8c


引用元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1428764087/