2017/08/13(日) 16:50:14

ちひろ「えぇ。……はい、わかりました。こっちは任せてください。……はい……では失礼します」

輝子「……ちひろさん、どうかしたのか?」

ちひろ「あ、輝子ちゃん。実はね、プロデューサーさんが風邪でお休みするって――」

輝子「だ、大丈夫なのか、それ!?」(メタルスイッチオン

ちひろ「わっ!? だ、大丈夫よ。落ち着いて」

輝子「あ、……ご、ごめんなさい……」(メタルスイッチオフ


  2017/08/13(日) 16:50:33

ちひろ「でも、ちょっと心配ね……。あのプロデューサーさんが風邪なんて……」

輝子「……フヒ……お、お見舞いに行っちゃ、駄目……かな?」

ちひろ「うーん、喜んでくれるけど、駄目ね」

輝子「な……ど、どうして……」

ちひろ「プロデューサーさんからのお達しです。『風邪移しちゃ大問題なので、来ないでください』って」

輝子「…………フヒ」


  2017/08/13(日) 16:50:51

ちひろ「だから輝子ちゃんは今日のお仕事に集中してください。ね?」

輝子「……フヒ。……わかった」


  2017/08/13(日) 16:51:07

―――
――


輝子「(親友の家にお見舞いに行きたい)」

輝子「(でも親友、来ちゃ駄目って言ってた)」

小梅「……子……ん」

輝子「(……でも、やっぱり心配だ)」

輝子「(……あ、そもそも家の場所知らないや……)」


  2017/08/13(日) 16:51:18

小梅「……輝……ちゃ……」

輝子「(……ちひろさんは、絶対に教えてくれない)」

輝子「(でも、ちひろさん以外、誰も親友の家の場所を知らない……)」

輝子「(どうしたらいいんだろう……)」

小梅「輝子ちゃん」

輝子「フヒィッ!? こ、小梅ちゃん? い、いつのまに……」

小梅「ずっと隣で声を掛けてたよ……」

輝子「あ、ご、ごめん……」


  2017/08/13(日) 16:51:33

小梅「ううん、いいよ。……プロデューサーさんのこと……だよね?」

輝子「うん……お見舞い、行きたいけど……家の場所知らないし……どうしたらいいのかなって……」

小梅「……ちょっと待ってて。……うん、お願い」

輝子「フヒ?」

小梅「今、あの子がプロデューサーさんのお家の場所を調べてくれるって」

輝子「おぉ……ありがとう、小梅ちゃん……!」

小梅「……えへへ。トモダチのため、だもん。それに、私もプロデューサーさんの体調、気になってるし」

輝子「フヒ……。ありがとう」


  2017/08/13(日) 16:51:44

―――
――


モバP(以下P)「……あ゛ー……マズイな、熱が全然下がらん」(ゲホゴホ

P「(ちひろさんは任せてくださいって言ってたけど、俺が関わらないといけないのもいくつかある)」

P「(意識は朦朧とはするが何も考えられない程ではない)」(PC起動

P「(せめて、今日やるはずだったもののうち簡単な書類を作成してちひろさんに……)」


  2017/08/13(日) 16:52:05

(ピンポーン

P「……誰だ? ……あ、もう19時か。てことは、ちひろさんあたりが来てくれたんだろうか」(ゲホゴホ

P「……はーゴホッ、ゴホッゴホ……あ゛ー、あー……はーい」

P「どちらさんで――」(ガチャ

輝子「や、やぁ。こんばんわ」

小梅「プ、プロデューサーさん。こんばんわ」

P「………………………………」
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  2017/08/13(日) 16:52:19

P「(おかしいな。熱出てるから幻覚でも見てるんだろうか? 輝子と小梅が目の前にいるような気がする)」

輝子「し、親友……大丈夫……じゃ、なさそうだな。……あれ、親友?」

P「(いや、これもしかして幻覚でもなんでもなくマジで来てくれたやつ? ちひろさんには来るなって伝えておいたはずだが……)」

P「(ちゃんとマスクも付けてるし、完全にお見舞いに来てくれたやつだよなこれ。マジかぁ。すげぇ嬉しいんだけど。熱出て微妙にセンチなハートが満たされてくんだけど。でも、ここはガツンと言ってやらんと駄目だな)」

P「(そもそも、アイドルを家に上げること自体がヤバい。その上今俺は風邪だ。なおさらダメだってものだろう)」


10   2017/08/13(日) 16:52:41

小梅「……もしかして、プロデューサーさん……怒ってる?」

P「……当たり前だ。来るなって、言ってただろ? お前たちに移ったらどうする」

輝子「で、でも……親友が……親友が休んだって聞いて……心配で……」

P「……その気持ちはありがたい。来てくれてありがとうな。……でも、それでも家には上げられない」


11   2017/08/13(日) 16:52:48

P「だから、……帰りなさ――ッ!? か――ハ……っ」(ゾクッ

輝子「!? 親友!? どうしたんだ!?」

小梅「プロデューサーさん! プロデューサーさん!」

P「(まず……急に、寒気と吐き気が……、く、そ……意識も……)」

輝子「――――! ――――――!!」

小梅「……! ――――!!」



12   2017/08/13(日) 16:53:10

―――
――


P「………………あ――れ」

P「(なんで俺……ベッドで……確か、輝子と、小梅が来て……それで――)」

P「――! しょうっゴホッ! ゴホッ!! ッ……。――……?」

P「(右手が……温かい? なん……)」

輝子「zzz……」(スヤスヤ

P「……輝子……?」


13   2017/08/13(日) 16:53:36

P「(……涙の跡……。そうか、心配かけちゃったか)」

P「……ごめんな、輝子。お前を泣かせちまった」(ナデナデ

輝子「……ん……しんゆー……?」

P「……っと、起こしちゃったか? ごめ――」

輝子「親友! しんっ……ぅぐ、うえええええええええ!」

P「んな、しょうっ……。…………ごめん。……ごめんな」(ダキヨセナデナデ

輝子「ぅぅうううううううー……!」


14   2017/08/13(日) 16:53:48

―――
――


P「……落ち着いたか?」

輝子「……うん……ご、ごめん……」

P「こっちこそごめんな、輝子。心配、掛けちゃったな」

輝子「そうだぞ……。し、心配……したんだからな……」

P「……ごめんな」


15   2017/08/13(日) 16:54:00

輝子「もう、駄目なんじゃないかって思った」

P「……ごめん」

輝子「小梅ちゃんと一緒だったけど、ここまで運ぶの、大変だったぞ」

P「……ごめん」

輝子「……パソコン付けてた」

P「……………………あ」
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16   2017/08/13(日) 16:54:13

輝子「……親友、もしかして仕事しようと……」

P「…………してました」

輝子「ぅうー……!」

P「わー! ごめん! 悪かった! もうしない、ちゃんと休むから! そんな泣かないでくれ!」

輝子「……約束だぞ?」

P「あぁ、約束する。約束するから、な?」

輝子「……わかった……」


17   2017/08/13(日) 16:54:31

P「ただ、時間も遅い。ちひろさんに連絡するから帰るんだ」

輝子「…………」

P「……はぁ、何時になくわがままだな、輝子?」

輝子「……し、親友のせいだぞ……」

P「……はは、返す言葉もないな」(グゥ

P「……おっと失礼」

輝子「……親友、おなかすいてるのか?」

P「あー……まぁ、その。……あぁ、空いてる」


18   2017/08/13(日) 16:54:48

輝子「……! ま、待っててくれ、おかゆ作ってくる……!」

P「え、あ。おい! しょう……ゲホ、ゴホッ!」

輝子「親友は寝てろ。キノコの苗床も、しっかり休ませないと良いキノコは育たないからな……フヒ」

P「(……ようやく、輝子が笑ってくれた)」

P「(……あぁ、やっぱり輝子はそういう笑顔のほうが似合ってる)」

P「……悪いな、お願いするよ」

輝子「フヒ、まかせろ」


19   2017/08/13(日) 16:55:05

―――
――


輝子「フヒ、おまたせ」

P「お疲れ。怪我とかしてないか?」

輝子「フヒ……そこまで料理初心者じゃないから大丈夫。……ほら、キノコがゆだ」

輝子「エノキクンと、ブナシメジクン……あとマイタケクンのコラボレーション……だしと塩だけのシンプル味付け……おいしいよ、フヒ……」

P「おぉ……これはうまそうだな。ありがとな、輝子」

輝子「フヒ……どういたしまして」


20   2017/08/13(日) 16:55:23

P「…………? 輝子? スプーン渡してくれないと食べられないんだけど……」

輝子「……フヒ。あ、あーんってやつだ。……病人は、世話されるのがお仕事、だぞ」

P「いや、流石に恥ずかしいというか「うぅー……!」わーかった! わかったから泣きそうになるな!」

輝子「よ、よし。……と、ということで……ふー……、ふー……。……あ、あーん……」

P「ほんと、今日は強引だなぁ……。…………あーん」(モグモグ

輝子「……ど、どうだ?」

P「んぐんぐ……んく。――あぁ、美味いよ輝子。……優しい味だ」

輝子「……! よかった……! い、いっぱいあるから、どんどん食べるといい。フヒ、フヒヒ!」


21   2017/08/13(日) 16:55:34

―――
――


P「ごちそうさま。うまかったよ、ありがとうな」

輝子「お、お粗末さまでした。フヒ……」

P「……ところで気になってたんだけどさ。確か小梅も一緒だったろ? どうしたんだ?」

輝子「小梅ちゃんは、親友を運んで一段落したら帰ったぞ。『輝子ちゃん、頑張ってね』って」


22   2017/08/13(日) 16:55:45

P「……なんだそりゃ? ……いや、小梅も一緒に頑張ってくれたんだもんな。今度お礼しなきゃな」

輝子「フヒ、新作のホラー映画がもうすぐ上映するって言ってた……。一緒に行ってあげたら……?」

P「お、ナイス情報。それが一番喜んでくれそうだ。ありがとうな、輝子」

輝子「し、親友のためだ。こ、これくらいお安い御用だ。……フヒ」

輝子「(小梅ちゃんは多分私に気を利かせてくれたんだと思う)」

輝子「(だから、これくらいの恩返しは当然。……トモダチだから。……フヒ)」
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23   2017/08/13(日) 16:56:05

P「……すまん、輝子。そろそろ眠い」

輝子「そ、そうか。……じゃあ、寝るといい。寝て起きたら元気になってくれ」

P「……あぁ、任せろ。……それと、ちひろさんには連絡を入れておいた。もうすぐ来ると思うから、帰る準備をしておきなさい」

輝子「……わかった」

P「……今回は聞き分けがいいんだな?」

輝子「……『任せろ』って親友が言ったからな。そういった時は必ず実行してくれるって知ってる。……フヒ」


24   2017/08/13(日) 16:56:17

P「……こりゃ、絶対に治さないとなぁ」

輝子「頑張ってくれ。……フヒ」

P「……………………」

輝子「……………………親友」

P「………………なんだ?」

輝子「………………おやすみなさい」

P「………………あぁ。……ありがとう。……おやすみ」


25   2017/08/13(日) 16:56:39

P「…………………………zzz」

輝子「………………寝ちゃったか?」

輝子「……フヒ、いつものお返し……」(ナデナデ

輝子「……あ、なんか案外楽しいな、これ」(ナデナデ

輝子「フヒ……。…………大好きだぞー、しんゆー」


26   2017/08/13(日) 16:56:50

―――
――


P「おはようございます! ご迷惑をおかけしました! モバP完全復活です!」

ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん。お体大丈夫ですか?」

P「えぇ。すっかり完治しましたよ。それと、輝子を送ってくれてありがとうございます」

ちひろ「びっくりしましたけどね。住所教えていないはずなのに、行っちゃうんですもん」


27   2017/08/13(日) 16:57:04

P「ですねぇ。俺としては嬉しい限りですが、プロデューサーとしてはちょっと複雑です」

輝子「お、おはようございます。……あ、親友。だ、大丈夫なのか?」

P「おう、おはよう輝子。言っただろ? 任せろってさ」

輝子「フヒ、やっぱり、守ってくれたな。……フヒヒ」

P「昨日はありがとうな」

輝子「フヒ、トモダチだから当然、だ」(フニャ

P「あぁもう、輝子は可愛いなぁー!」(ワッシャワッシャ

輝子「フヒ、フヒヒヒ!」


28   2017/08/13(日) 16:57:11

おわり


29   2017/08/13(日) 16:57:26

おまけ

小梅「……よかったぁ。プロデューサーさん治ったんだね」

輝子「みたいだ。倒れた時は、ど、どうしようかと思った」

小梅「うん。……まさかあの子が実力行使してくるなんて……。……あ、きつく言っておいたからもう心配要らないよ?」

輝子「フヒィ!?」
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30   2017/08/13(日) 16:57:34

ほんとにおわり


引用元:http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1502610614/