2018/09/18(火) 20:37:57

【事務所】

泰葉「プロデューサーが・・・・倒れた?」

ちひろ「はい」

泰葉「え、えっと・・・」

・・・なんで?私のせい?無理させてしまっていた?いつも一緒だったのに。

なんで気づかなかったんだろう。いつも一緒にだっただけで何も見えてなかったのか。

こういうときどうしていいのかわからない。芸能界から抜け出た自分はあまりにも無力だと思い知らされ___


  2018/09/18(火) 20:38:38

ちひろ「・・・・あの、泰葉ちゃん」

泰葉「・・・・あ、はい」

ちひろ「・・・色々考えてるのはわかりますが、ただの食あたりですので・・・」

泰葉「・・・・・・・はい?」

ちひろ「本人曰く【シメサバだと思って食べたら傷んだサバだった】だそうです」

泰葉「・・・普通気づくものでは?」

ちひろ「いい感じに酸味があったので気づかなかったそうです」

泰葉「・・・・えぇ」

それでも気づきそうなものだけど・・・いや、でもあの人抜けてるからなあ・・・

ちひろ「言わんとしてるところはわかります。ですが、まあ・・・飲み込みましょう」

泰葉「・・・・はぁ」

ちひろ「というわけで、今日はプロデューサーは来ないわけです。明日には来ると思われます」

泰葉「そうですか」

ちひろ「今日オフの泰葉ちゃんは残念でしたね~?」

泰葉「ッ!?」


  2018/09/18(火) 20:39:32

頬が熱くなる。確かに今日はオフだ、事務所にいるのはたしかに不自然・・・じゃあなんでここにいるのかって話になる

泰葉「・・・じ、自主レッスンに来ただけです」

・・・・苦しい。我ながら苦しすぎる

ちひろ「レッスン着が見当たりませんけど私目悪くなりましたかね?」

・・・ちひろさんに見抜かれているようで少し恥ずかしい

ちひろ「いや~健気ですよね~なんていうかお姉さん微笑ましいですよ~」

ニヨニヨしながらちひろさんが言う。からかわれているのか・・・じゃあこっちも。

泰葉「ちひろさん」

ちひろ「はい?」


  2018/09/18(火) 20:40:24

泰葉「・・・・・・ハイライトの消し方・・・教えてあげますね・・・」ゴゴゴゴ

ちひろ「わ、私は・・・別に。そういうのはいいかなって!」

泰葉「きらりさんのものまねした時に【二度目はないですよ】と私言いましたよね?」

ちひろ「あ、私仕事が・・・・」

泰葉「・・・まあいいですよ今日は。・・・・病院の場所は?」

ちひろ「あ、本人はもう家にいるみたいです。点滴打って帰ってきたそうです」

なるほど。思ったより軽症だったようだ

泰葉「家の場所は?」

ちひろ「それは言っちゃだめなやつなので・・・」

泰葉「・・・・」チッ

ちひろ「・・・アイドルがしちゃいけない顔してますよー・・・ほら笑顔笑顔」

泰葉「確かこの辺に・・・」ゴソゴソ

ちひろ「私の机を漁るのをやめてくれませんかね!?」

帳簿と後・・・出勤表・・・・これだこれだ

泰葉「私ちょっと労働基準監督署と税務署へ行ってきます」

ちひろ「本気でやめてくれませんか!?」


  2018/09/18(火) 20:41:20

奏「そのへんにしておきなさいな」

泰葉「あ、奏さん」

奏「気持ちはわからないでもないけどそれは少しやりすぎよ」

ちひろ「奏さん来た!メイン奏きた!これで勝つる!」

奏「・・・前言撤回しようかしら」

ちひろ「見捨てないでくださいよお!?」

奏「さて、どうしようかしらね」

そう言いながら奏さんは結構楽しそうだ。

泰葉「じゃあ私ちょっとお役所にいくので・・・」

ちひろ「痛くもない腹を探られるのは嫌です!」

奏「あら意外、痛くはないのね」

泰葉「そうみたいです」

ちひろ「さすがに法律は守ってます!」

・・・嘘くさい

泰葉「・・・・・・・わかりました。今日のところは見逃してあげます」

ちひろさんが安堵のため息をついたのを見てまあ許してあげることにする。


  2018/09/18(火) 20:42:06

泰葉「ちなみに」

奏「ん?」

泰葉「奏さんはなにかあったのでは?」

奏さんは何しに来たんだろうか?スケジュールが空くことはあまりないはずの人なんだけど。

奏「私?なにもないわよ?」

ちひろ「奏ちゃんはレッスンが急遽キャンセルになって暇を持て余してるんですよ」

奏「まあそんなところね」

泰葉「奇遇ですね。私も暇を持て余していまして」

奏「知ってるわ」

さっきのやり取りを見ているならそりゃわかるよね

・・・速水奏さん。ミステリアスな雰囲気を持つ人。

スタイルもよくて意外にお茶目なところもあったりする。

・・・あまり話したことはないなあ。そういえば

世間話も・・・したことないかも。暇人同士だしなにかできるかな?


  2018/09/18(火) 20:42:41

奏「暇人同士なにかできるかもしれない、とか思ってるの?」

泰葉「・・・まあ。そんなところです」

当てられた・・・考えが読みにくい人だけどこちらの考えはお見通しのようだ。

奏「そうね・・・たまにはそういうのもいいかしら」

泰葉「・・・・なにしましょうか?」

奏「・・・・・何をすればいいのかしら」

ちひろ「(藪蛇になりそうだから黙っておこう)」


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10   2018/09/18(火) 20:43:28

【街中】

泰葉「・・・・・・」

奏「・・・・」

とりあえずお互いに変装をして、二人で事務所を出てきたわけだけど。

泰葉「・・・・・どこ行きましょうか」

奏「・・・・・どこに行こうかしら」

・・・・き、気まずい!私も積極的に話すほうじゃないし奏さんもそうみたい!・・・な、何をしよう。

ガルネクの皆と遊ぶ場合はとりあえずウィンドウショッピングしてアクセとかみて・・・

奏さんってそもそも何が好きなんだっけ!?映画?・・・・でもいきなり映画館もなんか・・・うん

奏「・・・とりあえずウィンドウショッピングでもしましょうか」

泰葉「そ、そうですね」

・・・大体同じことを考えていた気がする。でもツッコミはしない。

・・・むしろこの提案にはのっかるのがベストだと思ったのだった。



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11   2018/09/18(火) 20:44:20

【モール】

奏さんと適当にモール内をうろついていると一つの物が目に留まった

泰葉「・・・あ」

奏「どうかした?」

そこにあったのはピンクのビーズをあしらったブレスだった。・・・ちょっと欲しい

泰葉「・・・ちょっと買い物していいですか??」

奏「私の許可は必要ないと思うわよ?」

泰葉「ありがとうございます」

奏「私も記念になにか買おうかしらね」

泰葉「いいと思いますよ」

そういいながら私はブレスレットに手を伸ばす

泰葉「え?」

奏「え?」

奏さんの手が私の手に触れた。・・・え、もしかして


12   2018/09/18(火) 20:44:34

奏「これが欲しいの?」

泰葉「え、ええ」

奏「そう」

泰葉「・・・奏さんも?」

奏「・・・どうだと思う?」

泰葉「欲しいんですよね?」

奏「・・・そうね」

泰葉「一緒に買いましょうか?」

なんとなく言って見た。幸い一つしかないというわけではないし。

奏「それも悪くないわね」

・・・なんか意外だ

奏「なんか意外だって顔してるけど私だって普通の女の子なのよ?」

泰葉「・・・もしかしてエスパーですか?」

奏「それは別の子の特技ね」

泰葉「・・・確かに」

・・・仲良くなれるかもしれない、とちょっと思った

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13   2018/09/18(火) 20:46:42

モールを出て、奏さんと二人で街を歩く

泰葉「・・・ピンク、好きなんですか?」

奏「人並みには好きよ」

泰葉「・・・私も結構好きです」

奏「ピンク系小物多いものね」

泰葉「奏さんもですよね」

実は小物がピンク多めなのは知っていた。・・・だって私も同じだから

奏「・・・まあ、お互い黙っておいたほうがいいと思うわ」

泰葉「・・・ですね」

・・・周子さんやフレデリカさんあたりに知られるといじられそうな匂いがする

奏「・・・私もよ」

・・・・やっぱりこの人エスパーじゃないんだろうか



14   2018/09/18(火) 20:47:29

泰葉「・・・次はどこ行きましょうか」

奏「そうね・・・」

泰葉「奏さんは映画が好きなんでしたっけ?」

奏「まあそうね。好きよ?映画」

泰葉「なにか見ますか?」

奏「泰葉は普段何を見るの?」

泰葉「お恥ずかしながら・・・あまり見たことはなくて」

奏「見るより出る方だったとか・・・そういうあれかしら?」

泰葉「あはは・・・まあそんな感じですかね」

・・・間違ってはない。

奏「じゃあ映画館に行ってみましょうか」

泰葉「はい」


15   2018/09/18(火) 20:48:09

奏「なんだかデートみたいね」

泰葉「女同士ですけどね」

奏「そうね」

泰葉「こういうのは好きな人の時に考えましょう?」

奏「貴女のプロデューサーの予行演習だと思えばいいじゃない?」

泰葉「~~~///」

・・・瞬間顔が熱くなった。

奏「本当に可愛いわね・・・」

泰葉「・・・そんなにバレバレですか」

奏「さあ?どうかしらね」

・・・むう、こうなったら

泰葉「・・・・奏さんのプロデューサーとはどうなんですか?」

奏「・・・・さあ、どうかしらね」

泰葉「・・・声が上ずってますよ?」

奏「気のせいだと思うわよ?」

泰葉「そうですか」

奏「そうよ」

・・・なんか負けた気分だけど映画館に向かうのであった

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16   2018/09/18(火) 20:48:42

【映画館】

奏「ここは最新のだけじゃなくて古い名作も上映したりするのよ」

泰葉「へぇ・・・そうなんですか」

奏「結構マニア向けのモノもあったりするわ・・・オーナーの趣味なのかしら」

泰葉「へぇ・・・私がでたのもあったりするんですかね」

奏「なにかおすすめのものがあればいいのだけれど」

あるのは当然最近話題になったものと・・・リバイバルは・・・

泰葉「あ」

奏「あら」


17   2018/09/18(火) 20:49:04

【星の海の少女】  主演 岡崎泰葉

今をときめくアイドル岡崎泰葉の代表作!少女ミーティアが星の世界に迷い込む!

メルヘンの世界に酔いしれて見ませんか?
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18   2018/09/18(火) 20:50:13

二人「・・・」

奏「ねえ」

泰葉「・・・・・・・・・・映画見るのやめにしませんか?」

もうこの後の展開がなんとなくわかってしまった・・・正直今すぐここから逃げたい

奏「ねえちょっと」

まずい、確かに私の代表作の一つだけれど今ここで見るのは恥ずかしいなんてものじゃない・・・!

奏「・・・これにしましょうか」

泰葉「え!?」

この人今なんて言った?これにしようって言った?

泰葉「・・・正気ですか?」

奏「同僚の仕事を見るのも仕事の一巻としてありだと思うのよ?」

泰葉「こ、この【ぴにゃこら太の大冒険~時計じかけの摩訶不思議アドベンチャー!】なんて・・・・!」

奏「泰葉」

泰葉「はい!」

奏「・・・ね?」

泰葉「・・・わかりました」

・・・やっぱりこうなった。

奏「どんな話?」

泰葉「覚えてないです・・・」

・・・大嘘である・・・台本を確認すれば今も演技できるだろう。

奏「出たとこ勝負も悪くないわね」

・・・うう、なんでこんなことに


19   2018/09/18(火) 20:51:53

~~映画鑑賞中~~~


泰葉「・・・・・・」

奏「・・・・・興味深かったわ」

泰葉「・・・死にたい」

奏「そんなこといわない。可愛かったわよ?天の川で立ってるところなんて見惚れちゃったわ」

泰葉「言わないでください・・・ッ!」

確かに映画自体の出来はいい・・・私も出れたことが心から嬉しかった。

けどこの映画はいわゆる子供向けだ。奏さんはたのしかったのだろうか?

奏「さて、と・・・どうしようかしら?」

泰葉「結構いい時間ですね」

奏「・・・映画の後と言えばね」

泰葉「後と言えば?」

心なしか奏さんがウキウキしているような?

奏「感想を喫茶店で話し合うものよ?」

・・・そうらしかった



~~~~~~~~~~~


20   2018/09/18(火) 20:54:42

【純喫茶~フニスクフニネク】

奏「ブレンドを」

泰葉「カフェオレをください」

奏「オレンジジュースじゃなくていいの?」

泰葉「ミーティアちゃんが好きなだけなので」

奏「それは残念」

泰葉「・・・まあ、嫌いではないですが」

奏「本当に美味しそうに飲んでいたような気がするけどね」

主人公のミーティアちゃんはオレンジジュースが好きだった。

美味しそうに飲むシーンは一発撮りだった気がする。

確か本当に美味しくて、後でもう一杯もらったはず。

・・・今思えば高級品だったのだろうか。・・・それはそれとして

泰葉「・・・アステル君はコーヒー好きでしたよね」

アステル君ば私ことミーティアちゃんと一緒にいた男の子で

子供だけど大人ぶってブラックコーヒーを飲むキャラクターだ。

・・・ちょっと奏さんに似てる


21   2018/09/18(火) 20:55:14

奏「・・・狙ってないわよ?」

泰葉「知ってます」

そう言ってる奏さんがちょっと照れている気がする。本当に今気づいたのだろう

泰葉「・・・やっと一本取れましたかね?」

奏「変な子ね」

飲み物を飲みながら軽く映画の感想を始める。

映画のストーリーから、音響、役者の演技に至るまで色々。

奏「貴女は本当に演技派よね」

泰葉「いえ。そんな」

奏「褒めてるのだから誇っていいと思うわよ?」

泰葉「・・・ちょっと気恥ずかしいです」

奏さんみたいな人に直球で褒められるのは・・・少し照れる。


22   2018/09/18(火) 20:56:18

奏「・・・8年前の映画。・・・・私はただの9歳の小学生だった」

泰葉「仁奈ちゃんや薫ちゃんと同い年ですね」

・・・・・・あまり想像できない

奏「言っとくけど普通の女の子だったわよ?」

泰葉「・・・・そういうことにしておきます」

奏「ちょっと。・・・・・・そんなこと言ったら泰葉のほうがよっぽど変わってるわ」

泰葉「そうですね」

子役になって三年目の時で、いい感じに売れてきた頃だった。ある意味一番仕事をしていたたと思う。

学校にもほとんどいけず、勉強ができなくなるといけないので学習塾に依頼して課題をこなしていた。

奏「・・・すごいわよね」

泰葉「え?」

奏「泰葉があの映画を撮影している時、私には小学校と家とよく遊ぶ公園、通学路くらいが世界だった」

泰葉「はい」

・・・奏さんは真剣だ

奏「でも、貴女はもっとずっと広い大人の世界でずっと生きてきたのよね」

泰葉「・・・はい」


23   2018/09/18(火) 20:56:38

奏「ねえ」

泰葉「はい?」

奏「あれを撮ってたときどんな気持ちだったの?」

そんなことを聞かれた。

泰葉「別に・・・お仕事なのでいつもどおりでした」

多分そうだった。いつもどおりこなす事を考えていたと思う。

奏「それは、元子役としての岡崎泰葉としての解答かしら?」

・・・不思議なことを聞く人だ

泰葉「違います。今の岡崎泰葉としてです」

奏「じゃあ、あんなに嫌がらなくても良かったんじゃないかしら。いつもどおりだったのでしょう?」

泰葉「・・・あ」

そっか。別に見られても恥ずかしいはずないか。なんで私はこれを恥ずかしいと思ったんだろう

どんなものでも仕事は仕事だし、別に今どうこう言う話ではないはずなのに。

奏「思ったより感情豊かね」

泰葉「・・・どういう意味ですか」

奏「そのままの意味よ?初めて会った時はもっと尖っていたわ」

お互いにね。という奏さん・・・・それは認める


24   2018/09/18(火) 20:57:45

奏「実はね。私あの映画見たことあるの」

泰葉「え?」

奏「上映したてくらいにね。・・・・親戚のお兄さんにつれられて映画館に行ったの」

泰葉「・・・そう、なんですか?」

奏「ええ」

・・・意外、でもないか。子供向けの映画だし、奏さんが興味があろうとなかろうと、

連れてかれるのも不自然じゃない。

奏「始めてみた時、本当に・・・綺麗だったわ。本当にね」

泰葉「・・・CGですけどね」

奏「でも、子供にとってはとても綺麗だったわ・・・キラキラしていて、まるで夢のようだった」

そういった奏さんは、昔を懐かしむような、なにかを思い出すようなそんな顔をしていた。

奏「・・・小腹が空いたわね」

泰葉「このタイミングで!?」

今凄いシリアスだったはずなのに・・・

奏「なにか頼もうかしら」

泰葉「あ、じゃあ私も」

奏「ここはパンケーキが美味しいのよ」

今どきのではないけどね、と奏さん。・・・試しに頼んでみた。

あららと笑っているが気にしない。奏さんも頼んだし全然気にならない。
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25   2018/09/18(火) 21:00:14

喫茶店のカウンターで私達のパンケーキが焼かれているのを横目に見つつ、軽い雑談をしていると。

白いお皿に乗った、二枚セットのまあるいパンケーキが二つ運ばれてきた

・・・奏さんおすすめのシロップとバターと生クリームが少しの可愛いものだった。

まずは何もつけずに食べる。・・・シンプルで毎日食べられるような、そういうほのかな甘さだった。

シロップを少しつける・・・・・・うん。美味しい。

泰葉「美味しいです」

奏「でしょう?・・・うちのスイーツ好きには物足りないかもしれないけどね」

泰葉「かもしれませんね」

カフェオレをもう一杯頼んで、さっきできなかった映画以外の話をする。

最近の仕事のことだったり、お互いの友人のことだったり。奏さんもこちらに話をしてくれる。

アイドルとしてではない。・・・普通の女の子のような会話。でも、それはとても楽しいものだった。

奏「・・・そろそろ出ましょうか」

泰葉「はい」




~~~~~~~~~~~


26   2018/09/18(火) 21:01:23

奏「今日は思ったより楽しかったわ」

泰葉「はい。私も楽しかったです」

奏「もしかしたら波長があうのかもね。私達」

泰葉「・・・ちょっと私もそう思います」

本当にちょっとだけだけど。

奏「また一緒にどこかいけるといいわね」

泰葉「ええ、機会があれば」

奏さんは少し驚いて、でもすぐに笑いながら。

奏「そうね。機会があれば」

普通にすればあまりないとは思うけど。なければ作ればいい。

今日はそう思えるような一日だった。


27   2018/09/18(火) 21:02:00

【翌日~事務所】

泰葉「おはよう」

裕美「あ、おはよう泰葉ちゃん・・・・・あ、それかわいいね」

泰葉「本当?ありがとう」

裕美「どこで買ったの?」

泰葉「昨日、モールで」

裕美「そういえばオフだったもんね。楽しかった?」

泰葉「・・・うん。とっても・・・また、いけるといいな」



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28   2018/09/18(火) 21:02:37

【翌日~休憩所】


周子「おはよう奏ちゃん。お、新しいブレスやん」

奏「ええ、昨日レッスンが中止になったから買い物に行った時買ったの」

周子「へー・・・一人?」

奏「どうかしらね?」

周子「・・・・ふーん」

奏「何?」

周子「そういえばさ。さっき泰葉がおんなじのつけてるのみたんだよね」

奏「・・・・」

周子「・・・相当楽しかったんだねー」

奏「・・・機会があればまたいきたいくらいよ」

周子「ねえ奏ちゃん」

奏「・・・何かしら?」

周子「アタシって泰葉とちょこちょこ一緒に仕事してるやん?」

奏「そうね」

周子「その話した時、確か泰葉の映画で好きなのあるって言ってたよね?」

奏「・・・覚えてないわ」

周子「・・・・・・耳赤いけど風邪?」

奏「・・・今日は暑いわね」

周子「そだね」


29   2018/09/18(火) 21:03:02

以上です。ありがとうございました、

泰葉は無限の可能性を秘めている


引用元:http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1537270606/