2018/11/22(木) 00:36:14

雪美ちゃんが色んなアイドルにいつの間にか這い寄るお話です。今回は黒川千秋さん、高峯のあさん、森久保乃々ちゃんに這い寄ります。
 イイ!(・∀・) +2 -0 (・A・)イクナイ!


  2018/11/22(木) 00:37:08

――第一話「千秋の実家」

千秋(久しぶりに実家に帰ってきたわね)

千秋(お母さんは元気かしら)

千秋「ただいまー」

黒川ママ「おかえりなさい」

千秋「久しぶりね」

黒川ママ「私達はたまにテレビで見るからそんな気がしないけど、ね」

千秋「そう」

黒川ママ「ところで、後ろにいる子は誰かしら?」

千秋「後ろ?ちょっといきなり怖い話を始めるのはやめて」

黒川ママ「何言ってるのよ、後ろ見てみなさいよ」

千秋「何よ急に…………」クルッ

雪美「……………………………わ…………」

千秋「えっ!?雪美さん!?なんでここに!?」

雪美「驚いた……………………?」

千秋「当たり前じゃない、ここ北海道よ?」

雪美「結構………遠かった…………」

千秋「遠かったどころじゃないわよ、親御さんが心配するわよ!?」


  2018/11/22(木) 00:37:39

黒川ママ「えっ、その子もしかして勝手についてきたの……?」

雪美「…………………………」サッ

千秋「佐城さん、怖がらなくていいわよ。私もお母さんもびっくりしてるだけだから」

雪美「ほんとう………………?………怒って…ない…………?」

千秋「怒っていないけれど、親御さんかプロデューサーには連絡したの?」

雪美「うん…………。千秋の……お家…行くって………Pに…言った………」

千秋「たぶん、私が下宿している方の家だと勘違いしていると思うわ」

雪美「そう…………」

千秋「ところで、どうやって一人で北海道のしかも私の家まで来たの?」

雪美「それは…………内緒……………」

黒川ママ「まぁまぁ、それぐらいでいいじゃないの」

千秋「そ、そうね」

千秋(なんだかあんまり触れていけない気がしてきたわ)


  2018/11/22(木) 00:37:56

黒川ママ「それより、えっと……」

千秋「雪美さんよ、前に話してた子よ」

黒川ママ「あぁ、あの。確かに若い頃の千秋にそっくりね」

千秋「性格はあんまり似てないけれど、ね」

雪美「千秋の……小さい頃……、私………似てる………?」

黒川ママ「結構似てるわよ。この前髪の感じとか」

千秋「それは今もでしょ?」

黒川ママ「子供の頃はもうちょっとこう、日本人形っぽかったのよ」

雪美「気になる…………みたい………………」

黒川ママ「あっ、そういえばアルバムがあるわ」

千秋「ちょっとお母さんやめてよ」

黒川ママ「まぁまぁいいじゃない。それより早くあがって。ご飯にしましょう」

千秋「そうね、雪美さんもせっかく来たんだからあがって」

雪美「うん………ありがとう…………」

黒川ママ「なんだか本当に娘が増えたみたいで嬉しいわ」

千秋「そうね、いつもより賑やかな食事になりそうね」

雪美「おじゃまします……………」

千秋「ところで雪美さん、本当にどうやって来たの?そしてどうやって帰るつもり?」

雪美「大丈夫………。私…………どこにでも…居て………。どこにも…居ないから……」

千秋「なにそれ、ゲームかアニメのセリフ?」

黒川ママ「二人共、料理を運んで頂戴」

千秋「はーい、いまいくわー」

雪美(ふふっ………ゲームでも……アニメでも…ない……。ないよ………)

終わり


  2018/11/22(木) 00:38:27

――第二話「寡黙の女王と寡黙な少女」

店員「いらっしゃいませ、ホージョーバーガーへようこそ」

のあ「……激辛バーガー…一つ…」

店員「ご一緒にポテトはいかがですか?」

のあ「必要ない…後はお茶を一つ」

店員「かしこまりました。お連れ様は何にしますか?」

のあ「お連れ様…………っ!」

雪美「ふふっ………」

のあ「貴女…今この瞬間に居たのね…」

雪美「うん………。のあなら……わかるって………思った……」

のあ「思考の末に辿り着いたわけではないわ。これはただの直感」

雪美「そう……………」

のあ「この瞬間この場所に、貴女の存在は確定した。その意味は…何?」

雪美「のあと………お話…したかった………」

のあ「無邪気ね、だからこそ貴女は距離や場所から解放されているのかも…」


  2018/11/22(木) 00:50:26

雪美「私………ポテト……食べたい………。だめ………?」

のあ「その願いの対価は…なんでもないわ。私も貴女に興味がある、それで十分のはず」

雪美「…………?」

店員「お決まりですか?

のあ「…ポテトを一つ」

店員「ご一緒にポテトはいかがですか?」

のあ「私達が注文するポテトと提案されたポテト…

   物質としての違いがあることは理解している。

   けれどもその違いは私達には必要ない…
   
   必要なものは個の物質そのものではなくその性質」

店員「えっ?」

雪美「ポテト……1個で…いいです……。あと……いちごシェイク……ください……」

店員「かしこまりました。激辛バーガーとお茶とポテトといちごシェイクですね」

のあ「………えぇ」


  2018/11/22(木) 00:52:06

―――――数分後


雪美「頂きます……………」


のあ「この食物の誕生に関わった全てのものごとに感謝する…大切なことね…私も、いただきます」


雪美「のあ…………それ……辛くないの………?」


のあ「まだ食していないから憶測の領域を出ないけれど…辛いわ。


   言うなれば生存には不要な刺激…だけどそれを求めてる。


   不要な刺激を求める……この非論理性が私の感情なのでしょうね…」


雪美「…………!……のあ………辛いの食べたかった……?」


のあ「そうね」パクッ


雪美「辛い……………?」


のあ「……少なくとも私は今…辛さを感じている」ゴクッ


雪美「大丈夫…………?」


のあ「大丈夫よ…これは私が選択した結果…。心配は無用よ…」パクッ


  2018/11/22(木) 00:52:48

雪美「でも……のあ………。顔………赤い………。つらそう………」


のあ「自らを進んで窮地に追い込む…狂気に身を晒すのも…私の意思」


雪美「……………………………………………。いちごシェイク……飲む……?」


のあ「感謝するわ…。それに私は理解する…受け取ったのは飲料だけでなく貴女の優しさだということを」


雪美「うん…………」


のあ「幻滅したかしら…?」


雪美「ううん………。辛いもの………かっこよく…食べるの………すごい………」


のあ「格好をつけているわけではないわ…単に情動を表に出していないだけ」


雪美「それが………かっこいい…かも………。気持ち………見た目に……出さない……でも…心には……あるところ……」


のあ「情動を表に出さないことをかっこいいと定義するのであれば…私はかっこいいが得意と言えるかもしれない」


雪美「うん………。のあ……かっこいい………すごく…得意……。憧れる………」


のあ「貴女と話していると…舌への刺激が薄れてくる…。


   単純に刺激に慣れてしまっただけか…それとも私自身が舌への刺激よりも彼女との会話を求めているからかしら」


雪美「私も……のあと……お話して…食べるポテト……美味しい…よ……。ふふっ………」


のあ(佐城雪美、興味の尽きない人間ね)


終わり
http://u111u.info/jT66

  2018/11/22(木) 00:54:50

第三話「机下の詩」


猫は、あんまり人懐っこくないです

道端とかにいるねこは 追いかけるとすぐ逃げちゃいます

もりくぼだって 逃げちゃいます



雪美さんは、人懐っこい猫です

もりくぼが机の下で少女漫画を読んでると

いつの間にか寄り添って一緒に読んでいます

まさに這い寄る紺青 さじょらとほてぷです


でも猫なので もりくぼが呼んでも来ません

もりくぼが机の下で少女漫画を読んでると

また這い寄って来て一緒に漫画を読みます

別に嫌じゃないですけど



雪美さんは、猫ですが雪美さんです

雪美さんとなら 黙っていても気まずくありません

もりくぼにとっては ありがたい存在です

雪美さんは 雪美さんなので

もりくぼにとっては 大切な友達です


終わり


引用元:http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1542814574/